以前、「旗袍の着装実験にみる平肩連袖と斜肩接袖の違い」という長ったらしい記事を書きました。
この記事はもともと2015年に書いた論文を抜粋して書き直したものです。かなりタイトルをわかりやすくしたつもりでしたが、いま見直すと堅いし長い…。
それはともかく、この着装実験では、当時の勤務先だった大阪府内の大学の女性職員さんお二人に手伝ってもらいました。2015年5月のこと。
思い出の連袖旗袍と接袖旗袍
お二人が、平肩の連袖旗袍と斜肩の接袖旗袍を交互に着て、私が、お二人の腕の挙げ方を指示して、妻(atelier leilei)が撮影しました。
1時間足らずでしたが、やはり女性お二人は、腕の上げ下げ運動がかなりキツかったそうです。そんなこんなで論文が1本書けたのですから、感謝感謝。
このページでは、そんな思い出のある2つの旗袍をギャラリーにして整理します。
水色の旗袍が連袖旗袍、竿にぶら下げると皺(シワ)が出ずにピンと伸びる古い形。腕の付け根に縫目がありません。肩と袖が未分化なんです。チャイナボタンの写真1枚は、こちらのチャイナドレスに使ったかな…。
ベージュの旗袍が接袖旗袍で、ハンガーやマネキンにかけると皺(シワ)が出ずにピンと伸びる新しい形。接袖(セットイン・スリーブ)という、今ではあたりまえの洋裁技術を使ってつくったものです。腕の付け根に縫目があるやつです。
ベージュの旗袍には胸部に刺繍をほどこしていますので、こちらもお楽しみください。似た写真がいくつかありますが、ご容赦くださいませ。
着装実験に使った平肩連袖と斜肩接袖(刺繍とチャイナボタンつき)
私たち夫婦がチャイナ服の専門店をつくったり、衣服産業の研究を進めたりするうえで、これら二つの旗袍は励みになった思い出の服です。
次の記事にもよく登場しますので、ぜひご覧ください!
atelier leilei
atelier leilei(アトリエ・レイレイ)はチャイナ服専門のお店です。
オーダーメイドの通販を専門にしております。
コンセプト
atelier leileiのコンセプトは、大人の女性が着る上品でかわいいチャイナ服やチャイナドレス(旗袍)です。
日本や海外で日常着や普段着として着られるエレガントなチャイナ服(中華服)を提案しています。
あえて中国っぽい生地を使わず、日本やヨーロッパ製の素材を中心に、デザインからパターンや縫製まで、すべてデザイナー1人で行なっています。
取扱アイテム
チャイナ・ドレス(旗袍)、チャイナ・ブラウス、チャイナ・ジャケット、チャイナ風ワンピース、シノワズリ調ルームウエア、着物リメイク、アオザイ、雑貨(コースター、ハンカチ、枕カバー...)、書籍、編み物など。
時期や繁閑によっては作れないものもございますので、ご了承ください。
作品へのこだわり
- オリジナルパターンを使用。
- すべての素材について、生地名、混率、原産国を明記しております。
- 縁取りのパイピングとチャイナボタンは手作業で作成し、時間と手間をかけて丁寧に仕上げております。
- 一点一点手作業で仕上げる為、新作が出来上がるまで少々お時間をいただいています。
※コスプレ系や水商売系向きのデザインではございません。
デザイナー紹介
蔡蕾(さい・れい)。中国雲南省出身。
名古屋モード学園を卒業後、アパレルでベビー服のデザイナーとして勤務。
かつて東洋のパリと呼ばれた1930年代の上海が大好きです。チャイナ服作りは、趣味として研究と製作を続けてきました。
- オンラインショップ:atelier leilei(アトリエ・レイレイ)
- ブログ:atelier leilei ブログ
- Instagram:atelier_leilei
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