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マギー・チャンと旗袍が「花様年華」でみせた3つのノスタルジー

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マギー・チャンのチャイナドレスがとてもセクシーなことで有名な映画「花様年華」。

この記事では「花様年華」に登場するマギー・チャンのチャイナドレス(旗袍)を紹介します。後半では映画のもつ3つのノスタルジーに関するコラムを抄録します。

「花様年華」がみせたマギー・チャンのチャイナドレス

なにぶん15年ほど前の DVD なので画質が悪いですが、少し明るめに加工しています。

赤いコートを着た場面ではこれがマギー・チャンかという笑顔もInstagramでは好評でした😊

ギャラリー形式にしているのでサクサクと見てください。

マギー・チャンと旗袍が「花様年華」でみせた3つのノスタルジー

この映画『花様年華』で蘇麗珍を演じた マギー・チャン(張曼玉)は一つの確固たる役割を作りました。

『花様年華』は1920年代上海を1960年代香港に再現したものです。

蘇麗珍という登場人物、マギー・チャンという女優がチャイナドレス(旗袍)という衣装を着ることで時間と空間の移動が実現しました。

以下ではこのコラムの『花様年華』に関する部分を訳し、『花様年華』の再現について私見も交えました。

とりあげるコラムの著者はQiu Su-Ling、出典元とタイトルは「YESASIA: YumCha! – Maggie Cheung – Taking Chinese Modernity to the West – Feature Article」です。

マギー・チャンの女優経歴を述べていますが、このあたりはカット。

花様年華:周慕雲と蘇麗珍

『花様年華』は1962年香港を舞台にしたものです。

新聞記者のチャウ・モウワン(周慕雲/梁朝偉飾) と海運業者秘書のスー・リーチェン(蘇麗珍/マギー・チャン飾)の2人の主人公が同じ日に香港のアパートの隣室に引っ越しました。

彼らは、1949年の新中国成立時に接収のために本土を離れていた移住上海人たちグループに加わりました。

毎晩、二人は同じ階段を降りて夕食のために麺を買いに行きます。

ウォン・カーウァイ『花様年華』©2000 by Block 2 Pictures Inc.

このとき擦れ違ってもお互いのことをほとんど認識しませんでした。

最終的に、彼らは自分の配偶者どうしが不倫関係にあることに気づき、恋に落ちはじめながらも、自分たちの出来事に抵抗します。

ウォン・カーウァイ『花様年華』©2000 by Block 2 Pictures Inc.

マギー・チャンの着るチャイナドレス

マギー・チャンの着るチャイナドレス(旗袍)は、文字どおり長いガウンのことで、丈の長いタイトな密着性があります。

旗袍の立領(チャイナカラー)と長いスリットのある伝統的な中国のチャイナドレスは、これまでにもたくさん映画に登場しました。

シェリー・クレイサーは次のように書いています。

「マギー・チャンは身体を表現力のある楽器として使うことができ、それは顔を使うときと同じ。彼女の姿勢、歩くタイミング、戸枠を撫でる仕草がすべて深く触覚的な世界をかもしだす」(Shelly Kraicer, “Time Blossoms, Time Fades”)。

映画『ロアン・リンユィ』で、マギー・チャンはチャイナドレス(旗袍)を進歩的な中国人女性として表現しました。

1920年代と1930年代にみられた近代中国の女性性と優雅さを再現たのです。

映画『花様年華』でも同じことをいえます。

つまりスー・リーチェン(マギー・チャン飾)は進歩的な中国人女性としてチャイナドレス(旗袍)を着たのです。

この映画でマギー・チャンが演じた人物は、過去から再現した「現代の」時代や映像に映る人物です。

映画『花様年華』の時間と空間

スー・リーチェンやチャイナドレスのなかでは時間と空間が重層しています。

時代を超えて香港の現代性が出現するノスタルジア(回顧的)の痕跡としてマギー・チャンは機能しました。

しかし、どんな役割をこれから担うことになろうとも、すでに彼女は国内外で熱烈なファンを獲得しました。

ふつう、映画では歴史の再現を現代から過去の1点にむけて行ないます。

ウォン・カーウァイ『花様年華』©2000 by Block 2 Pictures Inc.

でも『花様年華』は公開時点の2000年(現代)から1960年代にむけるだけでなく、もう二つの時間と空間が交錯しています。

  • 1920年代から1960年代に継承された
  • 1960年代から1920年代を回顧した

ですから、『花様年華』は懐古的な映画であるとともに回顧的な映画ともなっているわけです。

原文では長衫(Cheongsam)を使っていますが、本記事ではチャイナドレスまたは旗袍にしました。
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この記事の著者
ぱおつ

旗袍好きの夫婦で運営しています。ぱおつは夫婦の融合キャラ。
夫はファッション歴史家、妻はファッションデザイナー。
2018年問題で夫の仕事が激減し、空きまくった時間を旗袍ラブと旗袍愛好者ラブに注いでいます。調査と執筆を夫、序言と旗袍提供を妻が担当。

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