2004年に公開されたウォン・カーウァイ監督の映画「2046」は、豪華キャストが多くて話題を呼びました。
この映画では、同監督の「花様年華」ほどではありませんが、チャン・ツーイーが旗袍をたくさん見せてくれました。
コン・リー、カリーナ・ラウ、マギー・チャンたちの旗袍もまじえ、映画「2046」の旗袍をざっとふりかえります。
「花様年華」ではマギー・チャンの旗袍だけが目立った感じですが、2046はいろんなキャストのいろんな旗袍がみれる点でオススメです。
ウォン・カーウァイ監督映画「2046」の旗袍
1960年代香港という時代も場所も、ウィリアム・チャンというデザイナーも両作品で同じ。
ですから、「2046」に出てくる旗袍は「花様年華」と同じ種類です。
1960年代香港は旗袍の黄金時代。
上海から移民してきた人たちがスリムでボディコンシャスな旗袍を再現し、さらに洗練させたイメージです。
タイトどころかかなりボディコンシャス。
立領がとにかく高い。
やっぱり、旗袍とハイヒールはキツかったそうです。
「チャイナドレスは苦しいんです。それにハイヒールも慣れなくて。」by チャン・ツーイー。
映画の冒頭ではチャウ・モウワンが飲み屋で女性たちとダラダラ耽っている場面が出てきます。
後の映画「グランドマスター」ほどではありませんが、たくさんのエキストラ女性も旗袍を着ています。
色んな生地の旗袍。
なかでも度肝を抜かれたのが、このトランスペアレント(シースルー)の旗袍。
つい、1960年代にこういう薄手の生地が作れたのか、また、裁縫ができたのかを疑ってしまうのですが、この時代に一つの流行としてトランスペアレントが登場したことを思い出します。
当時のストッキングはパンティ・ストッキングが開発された前後で、ガーター・ストッキングと併存していました。
パイ・リン演じるチャン・ツーイーが引越し直後にチャウ(トニー・レオン)からストッキングをプレゼントされてとても喜んでいました。
二人は知りあって間もなく喧嘩しているのに、この喜びよう。今と違ってストッキングが貴重だったことがわかります。
黒い手袋をした謎の女性として出演したコン・リーは、ずっと黒の旗袍だったような…。最近、DVDを見直していないので、すっかり忘れています。
役柄がいまいちわからなかったカリーナ・ラウも旗袍で共演(饗宴)。
最後は、マギー・チャンのおまけ出演。
マギー・チャンが20着をこえる旗袍を着た映画「花様年華」は、次の記事をご覧ください。
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