海派旗袍展(雲南省博物館)に展示された旗袍

4.5
旗袍ギャラリー
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2015年に開催された海派旗袍展(雲南省博物館)で写した旗袍の数々。

すでにアトリエ・レイレイのブログ「海派旗袍展-雲南省博物館」に日記を書きましたが、これをまとめ直して、海派旗袍の写真をたくさんご紹介します。写真の点数は約90点におよぶので、数ページにわけます。

海派旗袍と京派旗袍は1920年代や1930年代に出てきた対立議論です。あまり二分法にこだわるのは誤読につながります。

 

ぱおつ
ぱおつ

ただ、この二分法にくわえ、最近では蘇州派や天津派なども出てきていて、まぁ、そうでもしないと膨大にある旗袍を区分けして整理や展示ができないのが実際問題かとも思います。

しゃんつ
しゃんつ

中国の博物館や美術館は撮影を許可しているところが多く、入場料も安め。文化だなあと思います。日本だと金をとって撮影禁止ですからね、窃盗かと思います♪ 文化がないんですよねぇ。

雲南省博物館

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海派旗袍展の概要

雲南省博物館

この展覧会の正式名称は「绣罗云裳:海派旗袍与云南服饰展」です。日本漢字では「綉羅雲裳:海派旗袍與雲南服飾」。訳すと「刺繡された雲南衣裳:海派の旗袍と雲南の服飾」

  • 展覧時期:2015年8月22日—10月18日
  • 会場:雲南省博物館1階隣接展示場
  • 主催者:雲南省博物館、上海歴史博物館
  • 展示内容:上海歴史博物館のアンティークな海派旗袍、雲南省博物館の雲南民族衣装、現代の製品旗袍とデザイナーズ旗袍、雲南地方民族服ブランド「孔雀窩」(孔雀窝)の衣服。

海派旗袍展(绣罗云裳:海派旗袍与云南服饰展、綉羅雲裳:海派旗袍與雲南服飾)

この展覧会では、上海歴史博物館と上海ファッション協会が共同開催した「衣裘華美:百年海派旗袍的前世今生」展(衣服の華やかさ:海派旗袍の世紀の過去と現在)を紹介。さらに、オリジナルの展示品として、少数民族の衣装や雲南地元の衣装も交えました。このブレンドが面白かったです。

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感想

今回の旗袍展は、おもに清代の衣装、1930年代の旗袍、現代旗袍、そして雲南省の民族衣装でした。旗袍は上海博物館から借りたものでした。

民国旗袍はほぼすべてが平肩連袖です。いまは自分でも作ることができますが、2015年当時、まだ平肩連袖の旗袍を自作できず、接袖(セットイン・スリーブ)の旗袍ばかりつくっていました。

いつも写真でしか見ていなかった平肩連袖の旗袍、至近距離で実物を見るのは初めだったのです。

次の写真はメインのコーナー。これらは現代旗袍です。

海派旗袍展(绣罗云裳:海派旗袍与云南服饰展、綉羅雲裳:海派旗袍與雲南服飾)。雲南省博物館にて2015年10月15日に撮影。

縫製、デザイン、生地、ディテール部分をじっくり見てみました。やはり本物は素晴らしかったです。

現代旗袍にくらべ、チャイナボタンの細かさに感動しました。まず、一文字ボタンが細くて細かく、紐で作った花ボタンも細くて小さいです。作りはとても丁寧で丈夫そうでした。

写真や資料では見れない細かい縫製技術も勉強になりました。これから私が作る旗袍を少しでも民国旗袍に近づけられるよう、たくさん参考にしたいと思いました。

海派旗袍展(雲南省博物館)に展示された旗袍

海派旗袍展(雲南省博物館)に展示された旗袍

写真の点数は約90点におよぶので、数ページにわけます。

まずは現代旗袍から。

お気に入りの旗袍はありましたか?

ぱおつ
ぱおつ

花瓶をモデルにした5枚目の写真と、白地に黒の模様がじわっと染みてくる7枚目の写真の旗袍たちが素敵です!

つづきはこちらです。メインテーマ「海派旗袍」が登場します!

旗袍ギャラリー
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この記事の著者
ぱおつ

旗袍好きの夫婦で運営しています。ぱおつは夫婦の融合キャラ。夫はファッション歴史家、妻はファッションデザイナー。2018年問題で夫の仕事が激減し、空きまくった時間を旗袍ラブと旗袍愛好者ラブに注いでいます。調査と執筆を夫、序言と旗袍提供を妻が担当。

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