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宿務恒記公司(杭稚英):1930年代の旗袍ポスター

イラスト・ポスター
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この絵葉書は、もともとカレンダー・ポスターでした。

会社名は「宿務恒記公司」、英語表記は「YU CHILDO &CO. HING KEE」です。

会社情報は、トウモロコシ工場2社の所有者かつ小売商で、輸出入を広く扱っていました。

本社はコメルシオ通り(Comercio Street)にあり、支店がP.I.(フィリピン群島)のセブにあるとのこと。本社のコメルシオ通りですが、スペインのマドリード近くにもあり、フィリピンのルソン島にもあります。

あれこれ調べていると、セブ島の漢字表記が「宿務島」とのことです。

プラリデル通り(Plaridel Street)もルソン島にありますが、セブ(CEBU)の位置づけが分からなくなりました…。

ひとまず、会社名は「恒記公司」まで圧縮できます。それであれこれネット検索するも、中国大陸だか香港だか台湾だか、この会社名は他部門名をくっつけた形であちこちにあって、特定できず。

ひとまず、フィリピン華僑の貿易商社と位置づけておきたいところですが、少し問題が残ります。イラストの作者が上海で活躍していた杭稚英(杭穉英)なんです。

まぁ、原画をフィリピンに送ったか、あるいはフィリピンの華僑系会社が上海で宣伝をしていたか(カレンダーを上海で配布したか)のどちらかでしょうか。

それでは、さっそく。

YU CHILDO &CO. HING KEE(宿務恒記公司)

YU CHILDO &CO. HING KEE(宿務恒記公司)。杭稚英(杭穉英)作。絵葉書(中国上海XXL)。

1937年のカレンダーですから、1936年に印刷・配布されたと考えられます。イラストは杭稚英(杭穉英)作。

この旗袍は白色の生地でできています。仕立はスリムですが、意外にゆったり感があります。

旗袍の構成要素4点を確認します。

  1. 立領は高く、傾斜からみて大円領です。高さは10cmくらい。現実には厳しいはずです。
  2. 大襟は真右横にむかっているので直襟でしょう。
  3. チャイナボタンは大襟と小襟を留める右肩部分にありそうですが、形状は不明。
  4. 上半身だけのイラストなので、スリットは見えません。

袖は平肩連袖で広め、袖丈は長袖。ダーツの形跡はなし。

パイピングが立領・大襟・袖に確認できます。パイピングと同じ色(濃い目のオレンジ色)で立領と袖口あたりに斜線を数本ずつ入れているのが、一番の特徴です。

髪は流行りのショートの巻き毛(パーマ)。

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