このイラストは、杭稚英(杭穉英)の描いた山西省立晉華捲煙廠の広告です。
規格は、78.2cm×53.3cm。
旗袍を着て乗馬男性と散歩をする女性イラスト(杭稚英)
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平肩連袖の旗袍を着て乗馬男性と散歩をする女性。ハイヒール・パンプスとパーマ。杭稚英(杭穉英)の描いた山西省立晉華捲煙廠の広告。規格は、78.2cm×53.3cm。趙琛珍蔵。趙琛編著『中国近代広告文化』大計文化事業有限公司、台湾、2002年、241頁。
女性が旗袍を着て乗馬男性と散歩をしています。
生地は紺色でしょうか、白い花柄です。
旗袍の袖は平肩連袖の半袖。立領が高いです。チャイナボタン3個で留めています。ボタンは一文字ボタン(釈迦結び)。
ダーツの形跡はありませんが、かなりタイトで、ボディコンシャスになっています。
スリットは膝頭ほど。パイピングは紺色・白色・紺色の镶滚が使われているようです。1镶2滚。
大襟の留め具を赤い花のブローチにしています。
靴はハイヒール・パンプスで、髪は短いパーマ。手元に財布かポーチを持っています。
逆バージョン
次に紹介するのは、逆に印刷したバージョン。
杭稚英(杭穉英)の署名・捺印が切れていますし、そもそも逆…。
もともと逆に印刷したのではなく、出典元の段階で逆になった気がします。白雲『老旗袍』に掲載された旗袍のイラスト類は、かなり色彩が鮮やかですが、カレンダー・ポスターの周辺を削除しているし、鮮やかすぎて再生したのだと思います。
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杭稚英(杭穉英)描画。「1930年代の粉ミルクの広告。上海の外灘競馬場では、馬、騎士、旗袍女子が美しい風景を作っています。しかし、作者の本当の創意は男性の胸中にあります。彼は抗日戦争から戻った英雄で、美女の愛する英雄といえます」。白雲『中国老旗袍 : 老照片老広告見証旗袍的演変』光明日報出版社、北京、2006年、211頁。
1930年代の粉ミルクの広告と書いてあります。
うーん、同じイラストですが、表裏逆で、署名も逆で、広告の会社の種類も違って説明されていて、白雲『中国老旗袍』の水準が怪しいです。趙琛編著『中国近代広告文化』では右上の煙草のイラストが3点ありました。白雲『中国老旗袍』には無くて、青空と雲を描写しなおして、煙草を隠した感じです。
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