中国福昌煙公司ポスター(謝之光)の旗袍イラスト

イラスト・ポスター
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この旗袍イラストは謝之光の描いた、中国福昌煙という煙草ブランドのポスターです。

下のほうに4つの製品種が並んでいます。かすかに上海福昌煙公司と書かれているような。

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中国福昌煙公司ポスター(謝之光)の旗袍イラスト

中国福昌煙公司ポスター(謝之光)の旗袍。絵葉書(中国上海XXL)。

二人とも書を持っています。本を持つことは、1920年代のモダンガールたちの新しいファッションでした。確信をもてませんが、被写体と画家が同時代として、1920年代、とくに20年代後半の作品かと思います。

左の女性から。

テーブルで下衣の状態が見せませんが、おそらく平肩連袖の旗袍。袖は倒大袖の中袖。

手で見えませんが、たぶん立領は筒子領でしょう。旗袍の模様はほとんどありませんが、オレンジ色の生地で白のパイピング。パイピングの近くに花柄の刺繍かアップリケ。この柄は立領・大襟・袖口に共通しています。

つぎに右の女性。

こちらは全体像がみえます。平肩連袖の旗袍で、袖は倒大袖の中袖。旗袍の生地柄はアールデコ調の幾何学模様です。

この女性の立領はかなり高く、合わせ目が見えないので、右側に寄せた筒子領でしょう。筒子領と倒大袖はセットで使われることが多かったようです。このセットは1920年代当時にかなり流行っていたのかもしれません。他のポスターでも、立領が筒子領のことも多く、倒大袖はもっと多く見かけます。

まぁ、ふつうの立領か筒子領か選択を楽しめたんですね。

旗袍以外の部分を見てみましょう。

このポスターは1920年代末頃でしょうか。髪型が二人とも同じパターンで、前に垂らしています。左の女性は広がりぎみに、右の女性は真ん中に少しだけ垂らしています。

右の女性は、胸に大きな花柄ブローチをつけています。また、左手に腕時計をしています。左の女性も腕時計をしています。同じ腕時計なので当時の流行りでしょうか、思わず時計の広告だと思ってしまいましたが、原点にもどると、煙草の広告…(笑)。

 

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この記事の著者
ぱおつ

旗袍好きの夫婦で運営しています。ぱおつは夫婦の融合キャラ。夫はファッション歴史家、妻はファッションデザイナー。2018年問題で夫の仕事が激減し、空きまくった時間を旗袍ラブと旗袍愛好者ラブに注いでいます。調査と執筆を夫、序言と旗袍提供を妻が担当。

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