倪耕野:旗袍女子を中心に配置したユニークなポスター画家

旗袍コラム
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倪耕野(ニ・ゴンイエ)は民国期中国の画家です。

コントラストの強い作品が多く、「哈德門」その他の煙草広告ポスターを中心に描きました。

煙草をコーナーに置いて、旗袍女子をポスターの中心に配置したユニークな画家でも知られています。

このページでは倪耕野のバイオグラフィーを簡単にまとめています。

倪耕野に関する記事リストはこちらをご覧ください。

倪耕野の生没年は不詳ですが、たくさんの作品が存在します。民国初期の広告画家として初期に活躍した一人です。1920年代・1930年代に、たくさんの作品を描きました。

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英美煙公司

倪耕野は、英美煙公司の広告部門に勤め、同社の「哈德門」その他の煙草広告ポスターをデザインし、啟東煙草公司などのカレンダー・ポスターを描きました。

彼が描いた広告イラストのほとんどは煙草会社のものでした。独特なことに、描くイラストが複数会社にまたがったことがほとんどありませんでした。その分、すっきりした印象があります。

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旗袍女子を中心に配置したユニークなポスター画家

倪耕野は1つか2つのブランドにむけたイラストを慎重に設計して、煙草をコーナースペースに配置し、画像の全体的な効果を損なわずに、製品全体を強調しました。この点が他の広告画家と大きく違いました。

近代(民国期)の広告画では、女性の姿が鮮明で、タッチが繊細で説得力のある描写になっています。髪形は、伝統的なものか、当時はやったショートの巻き毛パーマがほとんどです。

清朝後期の伝統的なシャツやスカートも見逃せません。また、民国期の旗袍はもちろん、モダンな洋風ドレスまで、女性の凹凸をたくみに表現しています。

倪耕野がデザインしたカレンダー広告画の女性イメージは鮮明で美しく、写真のイメージがかなり目立ちます。同時代の広告画家にくらべ、コントラストの強い作品が多く、スタイルも独特でした。

彼の広告画は、おもに古代と近代の女性でした。いわゆる中国古代の4大名著「三国志」「水滸伝」「西遊記」「紅楼夢」などの古代のテーマもあります。

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この記事の著者
ぱおつ

旗袍好きの夫婦で運営しています。ぱおつは夫婦の融合キャラ。夫はファッション歴史家、妻はファッションデザイナー。2018年問題で夫の仕事が激減し、空きまくった時間を旗袍ラブと旗袍愛好者ラブに注いでいます。調査と執筆を夫、序言と旗袍提供を妻が担当。

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