杭稚英(杭穉英)の描いたポスターです。
スキャン元は中国上海XXLの絵葉書です。
春色佳人(杭稚英):インダンスレン布の旗袍
インダンスレン染料を使った浅い藍色の旗袍。色が鮮やかです。民国期のビンテージものをネットで見るかぎり、実物もこれくらい鮮やかだったようです。
この旗袍はいたってシンプル。インダンスレンの藍色をベースに、パイピングは濃い目の藍色です。平肩連袖の半袖。立領はかなりハイカラー。チャイナボタンはかなり省略して描いています。少し手を抜いているのか、臀部から脚部にかけてやや太くなっている感じで、皺(シワ)の表現がありません。左脇下の皺(シワ)は薄く3本ほど描かれていますが、強調されていません。
インダンスレン布を使った旗袍
インダンスレン染料を使った生地は、1930年代に学生服や制服、それに日常用の旗袍にまで広く使われました。
カレンダー・ポスターにも、この趨勢は反映しています。インダンスレン布に関する記事リストを次の記事にまとめているのでご参照ください。
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