源和洋行のカレンダー・ポスターです。
1934年ころに刊行されたようです。
ぱおつ
作者を突き止めたのは自慢です♪
ポスター情報
- 標題:源和洋行月份牌畫
- 作者:関祖謀(关祖谋)
- 創作年份:1934年
- 作品尺寸:不詳
- 內容:源和洋行のカレンダー・ポスター。関祖謀によるイラストで、香港亞洲五彩石印局が印刷。 イラストでは旗袍を着た女性が洋風のソファチェアに寄りかかり、画面上部には社名が書かれていて、中国と西洋のスタイルが融合したデザインになっています。
以上は「作品精選 – 源和洋行月份牌畫」より転載・邦訳。
源和洋行の上海ビルはこちら(源和洋行的办公楼;Gande,Price&co.The prenises | 上海年华)に写真が載っています。
源和洋行ワイン広告のシースルー旗袍(関祖謀/1934)
旗袍
シースルーの透け感が半端ない旗袍。平肩連袖で半袖。
旗袍の構成要素をみます。
- 立領…小円領です。かなりハイカラーになっていて、高さは8cmから10cmありそう。
- 大襟…かなり曲線が強いので大円襟とみていいです。
- チャイナボタン…立領に3個、大襟と腋窩に1個ずつ、右身頃に3個確認できます。
- スリット…臀部の下の方まで入った深いスリットです。裏地は白色レース。膝上まで白色ズロースが見えています。
チャイナドレスのチラリズムは、今でこそ露出系コスプレの量産で価値が下がりましたが、1930年代は上海旗袍の黄金時代。おまけにシースルーのチャイナドレスですから、見たかったなぁと痛感しました。
そして、このチラリズムとハイカラーのアンバランスさというか、「露」と「遮」のダブルスタンダードの統一的美学が、1960年代香港へと引き継がれていったのでした。
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