旗袍(チャイナドレス)を愛でて讃えて、紹介しまくるウェブ博物館「旗袍的新故事」が今日で開設3ヶ月を迎えました。
このページでは、サイトの設立経緯、SNSで知り合った方々、我喜好旗袍のあい子さんのことを書いています。
旗袍的新故事の設立経緯
退屈すぎるので、3ヶ月にわたり旗袍(チャイナドレス)を調べまくって書きまくりました。
いつものパターンで次の手続きを。エックスサーバーにしてからサクサク動くので助かっています。
- レンタルサーバーに登録
- ドメインを取得
- レンタルサーバーにワードプレスを導入
「書けば良い」というもんではありませんが、いちおう羅針盤をもっておかないと、無制限にブログが続いて旗袍が崩れてしまいます。
私の一番古いサイト(モードの世紀)は、この20年間、理念を掲げてきたつもりです。でも、書きすぎてカオスになっています。
ブラックホールみたい…。
そこで、この3ヶ月間、文字数と記事数と日数をにらみ続けました。「旗袍的新故事」はシェイプアップしたスタイルの良いサイトにしたつもりです。
ところが、そうは上手くいきませんでした。
「モードの世紀」のたった一つの記事だった「旗袍(チーパオ):世界で最も有名な民族衣装の意味と歴史」は約2万2千字でした。
この1つの記事をもとに、サイト「旗袍的新故事」を作りました。
旗袍ラブを注ぎ込みすぎたようで、結局「旗袍的新故事」は、サイト全体で約19万字にまで膨らみました。
バリバリのメタボです。
今のところ、記事数がちょうど200です。
単純に割り算した数値をワードプレスが出してくれています。1つの投稿の平均単語数は「937」となっています。平均1500字はいきたかったのですが、遠い目標でした…。
なお、ぱおつが旗袍ラブにいたった経緯は、こちらをご覧ください♪
旗袍ウェブ博物館の上位5記事
閲覧の多かった上位5記事を1位から順に紹介します。
旗袍のTPO:チャイナドレスを着る機会
「旗袍のTPO」はモードの世紀に掲載していた記事です。
サイトを開設してからこちらへ移し、この数年間の事情も加えました。
検索エンジンからこの記事へ訪問されることが多いです。「旗袍いつ着る」などの検索用語でバンバンと上位表示されています。
民国旗袍の京派と海派
「民国旗袍の京派と海派」は、着物ラブのさとさんにTwitterでリツイートしていただきました。バズーカのようにアクセスが増えて嬉しかったです。\(^o^)/
1920年代、京派と海派の対立にはそれなりの意味があったのでしょう。20世紀の100年間でファッションやモードが民衆のものとなって歴史が一周して終わってしまいました。結局、露出と隠蔽の間を行ったり来たりです。
それを考えると、いま、京派と海派はスタイルの二つに過ぎません。
華梅『中国服装史―五千年の歴史を検証する―』
華梅『中国服装史』はモードの世紀から持ってきた書評です。
今回、丁寧に書き直しました。
この本の書評が素晴らしいわけではなく、どうやら一般名詞の「中国服装史」を目あてに検索から来られる方が多いようです。先日このことに気づいて、この書評記事に一般名詞向けのタグを慌てて貼りつけました。ヾ(・ω・`;)ノ
ハンドメイドの服づくり:ミシンの選び方と旗袍の作り方
旗袍の歴史や意味ばかり書いてると退屈です。
そこで、妻のアトリエ・レイレイの協力のもと、ハンドメイドの服作りを書いたのがこの記事です。
ただ、私自身(しゃんつ)は裁縫ができないので、アトリエ・レイレイの日記や作品紹介をもとに、自作チャイナドレスの概要をまとめるのが限界。この記事だけでとても旗袍(チャイナドレス)が作れるとは思えませんが、コツだけは明示できたと思います。
中国福昌煙公司ポスター(謝之光)の旗袍
Instagramからのランディングページは飛ばして「中国福昌煙公司ポスター(謝之光)の旗袍」。
いくつも旗袍の広告ポスターを紹介しましたが、これが一番よく見られました。
着物ラブのさとさんにTwitterでリツイートやコメントなどをくださったからです。
SNSで知り合った方々
この3ヶ月、旗袍ラブ、チャイナ服ラブ、着物ラブ、韓服ラブが伝わってくる方々と知り合えたのが嬉しいです。
ワードプレスやブログという枯れたツールはもちろん、今ではSNSすら枯れているのに、貴重な巡り合わせでした。
Twitterでは着物ラブのさとさんと相互フォローしました。さとさんのコーディネートされる着物はキッチュで可愛いものが多いです。
日常生活や研究生活で、私は着物がかなり窮屈だと痛感して避けてきました。着物だけでなく、着物業界や呉服業界も窮屈で、取り巻く人たちも過剰な大袈裟感や窒息感を漂わせてきた約70年。かなりうんざりしていました。
さとさんの着物を見ていると、70年ほど続いた湿度の高い雨が一気に晴れたような爽快感をもてます。大正ロマンが民国ロマンと重なって、私にはとても新鮮に感じました。
Twitterでは、中国酒を擬人化したイラストを書く鲁云さんにも知り合いました。
私の調査不足かもしれませんが、男性の旗袍(長衫)をイラストにするのは珍しいと思います。チャイナドレスというとセクシー露出に偏っている昨今、男性を主題にして、お酒を擬人化する発想が面白いです。
Twitterでコメントを書いてくださった数少ない方にさきさん。マイペースで中華を楽しんでいらっしゃる様子を拝見して、こちらまで楽しくなってきます。
私のフォロー中へリンクを貼っておきます。
Instagramで中国服つながりで知り合ったたおづさんと、チャイナ服についていろいろ話しました。ブログにコメントまで書いていただきました。今後の中国服ラブの展開に注目です。
Instagramでは他にも出会いがありました。
ヴィンテージ衣装を修復する方々、ヴィンテージ風に衣装を製作する方々、旗袍をテーマにカメラ撮影する方々と知り合いました。
モードの歴史が一周してしまった今、すべては普段着の洋服に集約されました。選択肢が出尽くした以上、他はすべてコスプレです。そんなわけで、私にはマイナスのイメージがありません。
コスプレイヤーと呼んでいいのか分かりませんけど、コスプレイヤーの方とも知り合いました。
いろんな方のチャイナドレスの写真をサイトでシェアさせていただきました。
被写体の方々にメッセージを送りました。
ほとんどの方がOKの一発返事。早く簡単に話がまとまることが多く、中華圏の人たちの懐の広さに改めて衝撃です。
日本のモデルなら、カメラマンとおせとか事務所とおせとかの猿真似返事がオチです。
小学生の時から思っていたんですが、自分が判断を下せない作品のど真ん中で被写体になって嬉しいんですかね。
Facebookでは「台北旗袍同好會」をつうじて、Yogi Maさんといろいろ話したのが懐かしいです。
Maさんは台北で「Chic Pow」というブランドをオープンされたところです。旗袍をヒントにした英語表記ブランド「Chic Pow」にこめた旗袍ラブについて、熱く話していただきました。
旗袍が普段着に着られなくなったのは、中国大陸、香港、そして台湾も同じです。旗袍の衰退をうけて、2022年2月にチャイナドレスでマラソンをするイベントを企画されています。動作しやすい印象をもってもらって旗袍を普段着に復活できないかと考えていらっしゃいます。
我喜好旗袍のあい子さん
2018年、「モードの世紀」の記事「旗袍(チーパオ)」にて、旗袍製作専門家の持永あい子さんからコメントを頂いて、枯れ果てたブログ文化にも光が照るもんだなぁと喜んでいました。
旗袍(チャイナドレス)について日本語で書いた本やブログはいくつかありますが、旗袍ラブが伝わる方は、あい子さんだけです。
久しぶりに、先ほどじっくり2時間ほどブログを読んでいると、次の本を紹介されていることを知りました。
私が1冊目の本を書いた時に、旗袍について参照しまくったのが呉昊「都會雲裳」でした。
私が少し自負している参考文献の収集や読書においても、あい子さんは先を行かれていると痛感しました。
結局、私が書いてきた旗袍は、あい子さんの手に染みこんだ製作技術や旗袍ヒストリーのごく一部を文章にしただけのようです…。
「旗袍(チーパオ)」にコメントを頂いたのは2回です。
- 2018年9月14日 12:05 PM
- 2018年9月15日 2:04 AM
コメントの内容はこちらのページ末をご覧ください。
旗袍は体型の良さを活かし、欠点をカバーします。http://aikoqipao.web.fc2.com/
つい旗袍は身体にきついと思いがちですが、欠点をカバーするってサラリと書けるのが素敵です。
おわりに
以上、駆け足でこの3カ月を振り返りました。
ワードプレスをもとに、SNSで告知をたくさんしてきました。いわゆるパブリサイズです。
でも、ワードプレス内での交流は皆無。代わりにSNSでの交流が少しできたので、楽しかったです。
寂しいのは、Twitter、Instagram、Facebook、どれも枯れていることです。Instagramくらいは今でも元気だろうと思っていましたが、専用アカウントを取って思ったのは枯れているの一言。
オススメのアカウントや画像などをどんどん配信してくるのですが、余計なおせっかい。これが枯れる原因でしょう。必ず、興味に隣接しているけど絶対に興味が出ないものばかりが流れてきます。いま、世界はゴミだらけ。
それはそうと、サイト記事の告知を頑張った甲斐があって、いろんな国・地域からアクセスがありました。
さらに詳しくは、動画。
※アイキャッチ画像は、PexelsのBormann Chenによる写真。Bormann Chen氏のBormann Chen(@bormannchen)。
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